私たちの活動目的

大規模災害に、地域で備える

大規模災害は、いつ発生するか予想ができません。それだけに、普段からの心構えや準備が必要です。そして大規模災害が発生した場合、地域の人たちが力を合わせて助け合うことが、命を守る大切なポイントになります。大規模災害にどのように備えれば良いのか、大規模災害が発生した場合に、どのように行動すれば良いのかという知識を共有して、いざというときに助け合える地域社会を作ることをお手伝いします。


まずは、自分たちでできること。

私たちの活動は、まず、「自分たちでできること」を広げるための「体験」や「知識の習得」のお手伝いをしていきます。
子どもたちに大人気のゲームソフト「マインクラフト」を使って、豊島区の街を再現し、大災害発生時の避難行動をシミュレーションしていただいたり、防災知識に関するクイズや体験会などを開催して、できるだけ「自分たちでできること」や、事前に必要な準備などについて、楽しく学んでもらえるプログラムを提供していきます。


豊島区の地域特性に合わせた活動

豊島区には、固有の地域特性があります。

  • 外国人比率が高い:8.5%(令和2年 国勢調査)*東京都全体では3.4%
  • 65歳以上の一人暮らし:35.6%(令和2年 国勢調査)*全国では19.0%
  • 木造密集地域:区内5地域が、令和5年4月より、不燃化特区制度の中に新たに「戸建建替え促進助成(建築工事費助成)」を導入され、木造住宅密集地域の対策がスタートした状況です。
  • 豊島区は、20歳未満の子ども人口が非常に少ない一方、20歳〜35歳くらいまでがボリュームゾーンとなっています。学生〜単身者や子供のいない世帯が多いのですが、「子どもの頃からこの地に暮らしたことがある」わけではなく、古くからこの地で暮らす人たちとの「地縁」が希薄な状態であるとも言えます。そのため、隣人については何も知らない状況となり、何かあった時に「助け合う」気持ちも希薄になってしまうリスクもあると思われます。

豊島区は特に外国人の理解と協力が必要

日本は災害大国と言われています。近年でも大地震、台風、ゲリラ豪雨、水害など、多くの災害に見舞われてきました。毎年9月1日は、関東大震災が発生した日で、防災訓練が行われているほか、1月17日の阪神淡路大震災、3月11日の東日本大震災など、これまでも大地震の教訓を後世に伝えるための活動も数多く行われています。災害が頻発する日本だからこそ、大規模災害に備える訓練や情報提供などが行われています。

国外ではその国の環境にもよりますが、日本のような避難訓練がおこなれていない国もあります。また、日本で暮らす外国人の中には、日本語が不自由なために、日本の防災や避難に関する知識が不足していたり、生活習慣や宗教などの違いなどによって、共同の避難所での暮らしが軋轢を生むケースなどお想定されます。日本人同士でさえ、避難所での生活は大きなストレスとなり、トラブルが絶えない状況となります。そのような状況を前提として、事前に外国人に対して日本で発生するリスクが高い災害のことや、災害発生時の行動について理解していただくことが大事です。さらには、外国の方々にも、災害時には力を合わせて協力していただき、一人でも犠牲者を減らしていけるように、貢献できればと考えています。